過酸化ベンゾイルを主成分とする、ベピオゲルという外用ニキビ治療の新薬が保険適応となり、国内販売されることとなりました。先日は販売元のマルホさんが来院して勉強会をしてくださいました。
この過酸化ベンゾイル(ＢＰＯ)は、以前から海外で販売されているプロアクティブには含まれていましたので、海外のお土産として、よく依頼されたことがあります。しかし、残念ながら日本国内で販売されているプロアクティブにはBPOは含まれていないと思います。
BPOは酸化作用によるニキビ菌殺菌と角質を剥離作用もあります、すでに保険適応となり入手可能なアダパレン(ディフェリンゲル)と似ていて、比較的強目のニキビ治療薬です。しかし、当院院内処方のRー1やRー2軟膏に比べるとその効果はマイルドなので、本格的ニキビ治療を始めるまでの前段階での使用に適しています。
ディフェリンゲルとべピオゲル、そしてもうすぐBPOとクリンダマイシン(抗生物質)の合剤も販売され、日本のニキビ治療も少し進化しますが、さらに効果のあるトレチノイン酸の外用や内服はまだ普及しておらず、欧米に比べると10年以上の差があると思います。自費になりますが当院では、トレチノイン酸による治療も可能です。
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